上顎Allon4及びサイナスリフト
〜患者様のお悩みと当院の提案〜
他院にてインプラント相談をしたが、骨が薄いことを理由に断られたとセカンドオピニオンで来院。当院では、上顎Allon4と、顎骨の薄い部位に対し、両側の副鼻腔内に骨を造成するサイナスリフトと呼ばれる術式を併用し、インプラント埋入することを提案。
15年前に他院で埋入した右上2本のインプラントがインプラント周囲炎になっており、同時に除去を行いました。右上の一番奥のインプラントについては、仮歯維持のため一旦残してAllon4の仮歯を作成。下顎の欠損部位にはブリッジによる補綴治療を行いました。
初診時の口腔内写真
初診時の口腔内写真
上顎・下顎ともに既に部分的にインプラントを埋入していましたが、歯牙喪失部分が大きく、再治療が必要な状態。患者様自身は、入れ歯を希望していませんでしたが、骨が薄かったために他院にてインプラントを断られ、入れ歯の対応となっていました。
上顎歯牙喪失が
目立つ
義歯着用、痛みが
強く咀嚼困難
治療経過(仮歯)
治療経過(仮歯)
オールオン4のオペの翌日、仮歯を装着。この時点では仮歯維持のため、右上の奥のインプラントは残してあります。治療途中の仮歯装着段階であっても問題なく過ごせるよう、審美性は綺麗な仕上がりです。痛み等もなく、大変ご満足いただけました。
完成後
完成後の口腔内写真
今後の長期的な予後を考慮して、古い右上の奥のインプラントは除去し、埋入したインプラント・Allon4の上部構造には強度と審美性に優れたジルコニアを使用しました。全体のバランスが良くなり、審美的にだけでなく、機能的に大幅な改善が見られました。患者様にも、見た目・機能面の両方が改善したと非常にお喜びいただけました。
定期的なクリーニングにより、口腔内環境も改善されたことが分かります。
治療前後の比較
主訴 | 上顎歯牙喪失による咀嚼障害(欠損や失活歯が多く噛めない、入れ歯に抵抗があるのでインプラントを希望) |
---|---|
治療期間 | 11ヵ月 |
治療費 | 520万円(上部構造:ジルコニア) |
リスク | インプラント周囲炎の予防のため、定期的なメンテナンスが必要。 |