上顎部オールオン4、
及び下顎インプラント埋入
〜患者様のお悩みと当院の提案〜
上顎前歯部の動揺と左下6番の疼痛にてご来院されました。全体的に歯周病や歯肉退縮、前歯部には歯根露出が見られました。患者様は全顎的な治療を希望していましたが、職業柄お話しされる仕事をしており、期間が掛かってもいいので上下顎分けて治療を進めたいとのことでしたので上下顎の治療は並行せず、まずは下顎から治療を開始しました。
下顎を先に行った理由としては、下顎の入れ歯による歯への負荷が大きく、痛みが出ており、食いしばりによって擦り減りも見られたためです。また、下顎治療と並行して歯周病治療やクリーニングを行い、口腔内細菌の量を減少させ、歯周病の改善を図りました。下顎のインプラント治療が終わり、状態が安定後、上顎はオールオン4の治療を行いました。
初診時
初診時の口腔内写真
全体的な歯周病と前歯部の歯根露出
が目立つ
治療経過
治療経過(下顎完成)
下顎へのインプラント埋入後。
痛みはなくなり、噛み合わせが大幅に改善されました。上顎治療に向けて歯周病治療やクリーニングを開始しているので、縁上縁下の歯石や歯垢が無くなり、歯肉が健康になったことが判ります。
治療経過(上顎仮歯)
上顎への仮歯set後。
仮歯の段階ですが、見た目が劇的に改善し、大変ご満足いただけました。
完成後
治療後の口腔内写真(上下顎完成)
上顎への本set後。
仮歯の段階でもお喜びいただきましたが、本set後は仮歯よりさらに良好で、下顎との噛み合わせもよく、食事を楽しめるようになったとのこと。また、気にされていたしゃべりにくさも改善され、とても喜んでいただきました。歯周病も安定したことにより歯肉は引き締まり健康的な色になっています。
治療前後の比較
主訴 | 前歯部動揺と下顎疼痛 |
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治療期間 | 3年(全顎) |
治療費 | 670万円 |
リスク | 歯周病リスクが高かったため、残存歯のプラークコントロールの維持が重要。インプラント対、天然歯の咬合の変化に注意していく必要がある。 |