上下顎のオールオン4治療
〜患者様のお悩みと当院の提案〜
前歯を含めた複数の部位で歯牙の自然脱落があり、どうにかしたいとご来院されました。全体的に残存歯は状態が悪く、上顎には歯根露出や動揺が強く見られるため、全顎的な治療が必要と判断しました。上顎は骨が薄く骨造成が必要なためサイナスリフトと呼ばれる術式を併用し、上下Allon4での治療を提案しました。
患者様自身は、口内環境に強く不満を持っており、短期間の治療と早期に見た目を改善したいとの希望に沿って、上下オールオン4を行い、審美面の改善と治療の短縮を図りました。
初診時
初診時の口腔内写真
上顎・下顎ともに動揺や高度な骨吸収が見られた。残存歯は、動揺が強いだけでなく、フレアアウトによる噛み合わせ不良があり、咀嚼が困難な状態。残存歯の予後の悪さや前歯の欠損が目立つ。
治療経過
治療経過(仮歯装着)
お悩みの一つでもあった見た目の部分は、オペの翌日に仮歯を入れることにより改善され、大変喜んでいただけました。
完成後
完成後の口腔内写真
咀嚼の問題もなくなり、嚙み合わせも安定していることが分かります。「何でも噛むことができるようになっただけでなく、口を隠さずに話すことができるようになった」と非常にお喜び頂けました。
治療前後の比較
主訴 | 歯牙動揺による咀嚼障害 (欠損や動揺歯が多く噛めない、入れ歯で痛みが出る) |
---|---|
治療期間 | 12ヵ月 |
治療費 | 680万円 |
リスク | インプラント周囲炎の予防のため、メンテナンスが必要 |